看護・医療の専門学校スクールガイド
看護・医療用語集

看護・医療用語集

治療

レーシック
角膜にレーザーを照射し、角膜のカーブを変えて近視、遠視、乱視を矯正する目の屈折矯正手術の手法の1つ。
一般的な手術の流れは、まず角膜の表面を形成する角膜上皮細胞を切ってめくる。その下にある角膜実質に、エキシマレーザーといわれるレーザーをコンピューター制御のもと照射し、屈折率を変える。そしてはじめに切った角膜上皮を元に戻すという流れである。
インプラント
人工歯根のこと。
人工歯根を顎骨に埋め込み、人工の歯を被せて噛む機能や美しい外見を回復させる方法の1つ。インプラントでは、チタン製の支柱(人口歯根)を、顎の骨と直接結合させるため、天然の歯と同様の支えが作られ、しっかり噛むことが出来る。現在インプラント手術は健康保険の適用外である。
内視鏡
折り曲げても光を伝達するグラスファイバーの性状を利用し、先端に超小型のカメラをつけ、体外から胃や腸、肺の内部を観察する装置。
体内をリアルタイムで観察・記録できるという点で、挿入・撮影時には体内の様子が分からなかった胃カメラとは異なる。先端に鉗子などを取り付け組織採取といった処置をしたり、超音波内視鏡やカプセル内視鏡などの開発技術なども行われている。
麻酔
手術時に、薬物などによって人為的に疼痛をはじめとする感覚をなくし、苦痛を取り除くこと。
麻酔は通常、局所の感覚のみを失わせる局所麻酔と全身に作用する全身麻酔がある。また取り込み方によって、呼吸と共に吸引する吸入麻酔薬と、静脈から注入する静脈麻酔薬などがある。麻酔科医が取り扱い、手術前の診察・検診などによって、最適の麻酔が選択される。手術時の筋弛緩剤の投与も麻酔科医が担当する。
心電図
心臓の筋肉が血液を送り出す時に発生する微弱な電流を捉え、その乱れから心臓病を発見しようというもの。
正常時の心電図は、1回の収縮でP波・Q波・R波・S波・T波という5つの波を記録する。狭心症・心筋梗塞の場合、このうちS波とT波が上昇することから、医療現場ではST上昇と呼ぶ。不整脈の場合、心拍のリズムに異常が出る。通常の検査は3?5分程度だが、24時間連続で心電図を記録するホルター心電図などもある。
バチスタ手術
左心室縮小形成術という、拡張型心筋症などに用いられる治療法のこと。
拡張型心筋症とは、細胞の変化により心臓が拡張し、心臓のポンプ機能が低下する心疾患の1つ。投薬・心臓移植などの治療法があるが、新しい方法として本手術が登場した。治療方法は、肥大した心筋の一部を切り取り、形を整え小さくするというもの。名称は、第一人者のブラジル人外科医師Randas J. V. Batista博士に由来する。
人工透析
腎不全に陥った腎臓の働きを代替する、医療行為のこと。
腎臓機能が低下すると、体内でに老廃物が蓄積したり、水分や電解質(ナトリウム・カリウム・カルシウム・リン等)の調節ができなくなる。人工透析では、ダイアライザーという機械に血液を通し、老廃物などを除去した血液を再び体内に戻すことで腎臓機能の代わりをする。治療時間は週3回、1回につき4~5時間というのが一般的である。
ICU
Intensive Care Unitの略語で、集中治療室のこと。
一般的にICUには、容態を24時間体制で管理する必要のある患者が対象となる。例えば、救急で入院し、緊急を要する機能不全に陥っている患者や、手術後の患者などである。面会に関しては家族に限られる場合もあり、服装・履き物の指定や、手指の消毒なども必要である。
縫合糸
手術時に、用いられる糸のこと。
用途・使用部位・術者などによって使い分けられるが、その種類は「自然素材糸・合成糸」、「吸収糸・非吸収糸」、「編み糸・モノフィラメント」によって分類される。吸収糸・非吸収糸とは術後に糸が残らない方が良いか、しっかり縫いつけるかということ。編み糸とは綱のようによって作られた糸でしっかり結ぶことができるが、感染を防ぐ場合は1本の繊維で作られたモノフィラメント糸を用いる。
ジェネリック医薬品
先発医薬品の成分や製造方法などの特許権が消滅した後、それまで特許権者ではなかった企業が、その特許の内容を利用して製造した、同じ主成分を含んだ医薬品を指す。
開発期間が短く、開発費用が大幅に抑えられるため、低い薬価に設定されている。特許権の消滅した新薬との同等の効用を確認するため、生物学的同等性試験が行われ、厚生労働省の厳しい審査の後承認されたもののみジェネリック医薬品として販売される。
PET検査
PETとはPositron Emission Tomography の略語で、ポジトロン断層撮影法という、がんの早期発見などに使われる検査のこと。
がん細胞が正常細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込む、という性質を利用するもの。まず、ポジトロン(陽電子)を放出する物質を含んだ薬剤を投与する。そして細胞で反応し放出される放射線を検出し、臓器の働きを画像化することで、がんを発見する。

職種

医師
「臨床医」と「研究医」の2つに大きく分けられる。
臨床医は治療・予防・リハビリテーションなどを、実際に患者に施すのに対し、研究医は大学・研究所などで病気の原因などの基礎医学を研究する。大学の医学部に進み、6年間の教育の後、医師国家試験に合格し、さらに2年以上、臨床研修医として経験を積む必要がある。2004年度から導入された臨床研修であるが、診療に従事せず基礎研究などを行う場合には必要ない。
MR(医薬情報担当者)
Medical Representative の略で「医薬情報担当者」と訳される。製薬会社に所属する営業担当のこと。
医師や薬剤師に対しては、自社の医薬品の品質・有効性・安全性などの説明および情報を提供する。そして現場で実際に使用した効果や副作用などの結果を収集し、自社に持ち帰り報告を行う。MR認定試験制度という民間資格があり、国家試験ではないが、多くの医療機関がMR認定書の提示を必要としている。
理学療法士
歩行訓練などの運動療法や、日常の生活動作訓練、マッサージ療法などを行い、患者の機能回復に働きかける。
医師の指示のもと、運動療法や物理療法など幅広い治療法の中から、より効果的なものを選択する。事故や病気により身体が不自由になった人や高齢者に限らず、年齢や性別、病気や事故の種類に関係なく幅広い人々の治療にあたる。
医療クラーク
医師の負担を軽減するため、医師に変わって事務などを行う医療事務のこと。
ここで言う事務とは、診察以外のカルテの整理や紹介状の作成、検査依頼などの、それまで医師が行っていた多種にわたる仕事のことである。国家資格は設けられていないが、厚生労働省は医療クラークを診療報酬の対象にしており、医師・看護師が専門職として十分に技量を発揮できるようにと、クローズアップされている。
CSO
製薬企業の営業・マーケティング活動を受託・代行し、医薬品の販売活動に関わる一連のサービスを提供する企業のことで、Contract Sales Organization の略。
製薬会社に所属する医薬情報担当者をMRと呼ぶのに対し、CSOに所属し、契約先製薬会社でMRとして働く医薬情報担当者は、CMR(Contract Medical Representative の略)と呼ばれる。

疾患

アトピー性皮膚炎
アレルギー疾患の一つで、かゆみを伴う発疹が繰り返し出現する。
発疹は顔や首、肘や膝のくぼみにあらわれやすく、ひどくなると全身に広がることもある。遺伝的な要素が関係し、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎などにかかりやすい傾向がある。治療は予防として原因悪化因子の除去やスキンケア、炎症の抑制として薬物療法などがある。
アルツハイマー性痴呆
脳全体の細胞が徐々に死んでしまうために、脳が萎縮していく病気で、記銘力・記憶力障害を中心に見当識障害、失語、失行、失認などの症状がみられる。
予防や根治的な治療の方法は見つかっていない。脳の萎縮による障害ということで、単なるぼけとは異なる。
アレルギー性結膜炎
外から入ってくる異物に対して、結膜(上下のまぶたの裏側と、白目(強膜)の表面を覆っている半透明の膜)が過剰に反応することで、炎症反応が起こり、充血やかゆみ、流涙などの症状が出現する。
アレルギーを起こす原因物質としては、「ハウスダスト」といわれるダニやカビ、動物の毛やフケ、花粉などが代表的である。花粉症とはスギ、ヒノキといった花粉が原因となって、白目に炎症が起こるアレルギー性結膜炎である。
メタボリック・シンドローム
内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂質異常のうちいずれか2つ以上を発症している状態。
メタボリックシンドローム自体は、大抵自覚症状が少ないこともあり、血圧・血糖値・中性脂肪やコレステロールなどの計測値も、さほど悪くないことが往々にしてある。メタボリックシンドロームは動脈硬化などの進行を促し、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすこともある。
生活習慣病
食生活・運動不足・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣に起因する病気の総称のこと。
脂質異常・糖尿病・高血圧などの他、脳卒中・腎臓病・骨粗鬆症なども含まれる。かつては成人病と呼ばれ、年齢を重ねることで発症すると考えられていたが、これらの原因が年齢だけでなく個人の生活習慣によるところが大きいことから、現在の呼び方となった。近年、こどもの肥満・高脂血症が増加しており、生活習慣病予備軍を形成している。
パニック障害
原因不明の過呼吸、動悸、吐き気などに襲われ、再発への不安が慢性化してしまう疾患。
パニック発作・予期不安・広場恐怖という特徴がある。パニック発作とは、前触れもなく発作を起こすが、すぐにピークを越え、検査しても異常が見られないもの。予期不安は発作を起こすことへの不安感を持つこと。広場恐怖とは、発作を起こした特定の場所・状況を避けるようになること。閉ざされた電車や、長時間拘束される美容院なども該当。
ピロリ菌
直径約0.5μm、長さ約3.0μmの大きさのらせん状で、胃の粘膜に住む細菌。
症状として、例外なく発症するわけではないが、慢性胃炎になる傾向にある。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発生にも関わっていると考えられている。感染は衛生環境と関連し、先進国では感染率が低めである。国内では胃潰瘍・十二指腸潰瘍のみ健康保険による除菌治療が認められ、薬の内服による除菌治療などで再発の可能性を低く抑えることができる。

医療現場

インフォームド・コンセント
患者が自身の治療方針について、医療者などから十分な説明を受けた後、合意をすること。
患者の権利保障を考えた内容であり、国内では平成9年の医療法改正に伴い、医療関係者が行うべき努力義務として初めて明記された。
チーム医療
医療従事者が互いに対等に連携をとり、患者の満足度を高めようという医療の現場での取り組み。
医師と、コ・メディカルといわれる医師とともに治療に関わる他の医療関係者が、互いの専門性を重んじ、能力を発揮することで最善の治療をおこなうというもの。医師とコ・メディカルに限らず、医療従事者以外のスタッフや、患者自身やその家族までチーム医療の一員として捉える見方もある。
カルテ
医師が患者ごとに作成する診療記簿。
医師法により、5年間の保存が義務づけられている。実際には診療に関する経過だけではなく、それまでの病歴・家族の病歴・他の科での情報など、診療課程で知り得たその他の情報を含める場合もある。2005年4月の個人情報保護法の施行により、患者は医療機関から不当にカルテの開示を拒否されることはなくなった。
カルテ
医師が患者ごとに作成する診療記簿。
医師法により、5年間の保存が義務づけられている。実際には診療に関する経過だけではなく、それまでの病歴・家族の病歴・他の科での情報など、診療課程で知り得たその他の情報を含める場合もある。2005年4月の個人情報保護法の施行により、患者は医療機関から不当にカルテの開示を拒否されることはなくなった。
健康保険
被保険者の医療費を、保険者が一部負担する制度。
大きく分けると、被用者を対象とした健康保険制度と、自営業者・無職者などを対象とした国民健康保険制度の2つを軸に形成されている。また、75歳以上の人および65歳~74歳で一定の障害の状態にある人を対象にした長寿医療制度(後期高齢者医療制度)が2008年4月から導入されている。
医薬分業
医師・歯科医師が診察を行い、薬剤の調剤は薬剤師が行うというように分担すること。
薬剤師は、医師の作成した処方箋に基づいて薬剤を調剤・投与する。医師・歯科医は診療に、薬剤師は調剤に専念することができ、より安心・充実した医療を提供することを目的としている。薬剤師が専門的に取り扱うことで、副作用・アレルギーなどの服用履歴の管理や、飲み合わせ・使用方法・保管方法などの服用指導などが可能となる。

その他

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)
人が肉体的、精神的、社会的に良好な状態にあり、幸福や満足を感じる、所望する生活を送ることができているかを計る概念。
生命の質・人生の質・生活の質などと訳される場合がある。終末期医療・高齢者福祉など、様々な場面で注目されている。
WHO
国際連合の機関の1つである、世界保健機関のこと。
人間の基本的人権の1つとして、健康であることの実現を目的とした専門機関。加盟国は2006年8月現在で193カ国。WHOの健康の定義は広く捉えられており、世界レベルでの感染症・疾病・保健・生物学的問題に対応する。近時では、新型インフルエンザ発生に伴う、世界的な対応・ワクチン開発などが記憶に新しい。

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